ダブル断熱(内・外断熱)
断熱と湿度はとても大切な関係。
内断熱を外断熱を併用したこのダブル断熱工法の大きな特徴は、高断熱仕様でありながら壁が水蒸気を通します。
そのため勝手に家中を快適な湿度にコントロールしてくれる、とても優れた工法です。
例えば土壁で出来た『蔵』は、夏・涼しく、冬・暖かい室内環境を皆さん経験したことがあるかと思います。
それは土で出来た壁は水蒸気の透過性があるのと同時に調湿効果があります。
そのため、夏・湿度が高ければ湿気を吸ってくれ、冬・乾燥していれば湿気を吐いてくれるので、
蔵の中は一年中過ごしやすい室内環境が実現しています。
ダブル断熱仕様も蔵と同様に、高断熱でありながら一年中湿度コントロールを家が勝手にしてくれるため、
夏涼しく、冬暖かな快適空間を実現することが可能な工法なのです。
高断熱仕様+調湿が可能な素材(自然素材等)で施工することで、
夏涼しく・冬暖かい快適な室内空間が実現します。
木質繊維系断熱材
当社が内断熱で採用しているセルロースファイバーは『断熱性能』がとても高いのはもちろん、その他にもいろんな特徴があります。
『調湿・結露防止』『防虫』『防音』『耐火』『安全性』
1.調湿性が高く、結露を防止する
具体例を示します。
35坪程度の木造住宅であれば:
セルロースファイバー断熱材使用量:約1,050㎏
含むことが可能な水蒸気量:1,050㎏×15%=158㎏
158㎏の水蒸気を、吸放出して、湿度を一定に保ってくれます。
一般住宅で1日に放出される水蒸気量は、7~10㎏と言われています。
セルロースファイバーを使用した場合、壁体内で結露水が発生することはまず考えられません。
結露も予防してくれます。
2.虫やネズミが寄りにくい
これも人体には安全なホウ酸処理が施されているため、高い防虫効果があり、米国では害虫駆除断熱材をしても有名です。
そのためゴキブリやシロアリ、ネズミなどを寄せ付けないのも特徴です。
3.防音
吹き込み施工により家が密封されている状況になるため、高い防音性能を発揮します。
外の騒音が聞こえないのはもちろん、家の中でも子供の泣き声などでご近所の方に迷惑をかけることがありません。
4.耐火
セルロースファイバーは新聞紙が原料のため、耐火性能に不安があると言われます。
しかし、ホウ酸が難燃剤として添加されており、この効果が火を燃え広がることを防いでくれます。
5.安全性
当社で採用しているセルロースファイバーは、虫の駆除にも大変効果的ですが、その毒性は、
一般の食卓塩の6倍も安全と評価されています。
小さなお子様やペットがいるご家庭でも、安心してお使いいただけます。
一般的な基礎は空気を基礎内に通し湿気を外に逃がす工法が主流で、基本的には基礎内は『外』と考えます。
ではどの様に断熱をしているかと言うと1階の床の直下に断熱をする床断熱をしています。
そのため、お風呂(ユニットバス)などは床断熱している下側の基礎内に施工するため、ユニットの隙間から冷たい風が
進入してくるため冬場はお風呂場が底冷えし、ヒートショックなどを引き起こす要因と言われています。
当社が採用している基礎断熱は外周部の基礎立ち上がり部と、外周部から1mの耐圧盤に断熱する工法なので
基礎内は『家の中』と考えます。
もっと分かり易く言うと、基礎内も断熱された空間としています。
そのため外気温に左右されることなくお風呂も快適な空間が実現します。